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『天塵』のお気持ちブログ

お気持ちって書いとけばそれっぽくなる説←

『天塵』の感想です。

一応お気持ち名乗ってるしそれっぽいことは書きます。たぶん。

本文続きからでーす!

 

※誤解されたくないので先に書いとくと僕はノクチル4人のこと個人として見た時にはめちゃくちゃ好きです。

※もちろん天塵のネタバレは含みます。

 

 

まずお気持ちポイント①

なんで君らアイドルやってるん?

シナリオのあらすじとかは省きます。読んで。

今回のイベントで描かれたのは、「私たちはここにいるぞ」と叫び自分たちの居場所としてのノクチルを続ける彼女たちの姿勢でした。

でも、それってアイドルである必要性なくないですか? ってお話です。シナリオ中の(たぶん)円香の台詞「一緒でいるだけならアイドルじゃなくてもいい」(意訳)みたいなやつ、まさにこの通りなんですよ。別に学校でだって4人でいられるし、なんなら放課後だってそうです。つまりは青春の延長線上にアイドルがあるんですね。これってシナリオ中でディレクターだかが言ってた通り、幸せでもあれば残酷なことでもあって。このままじゃいつか潰えるんですよ。

そしてアイドルは円香の言う通り「売り物」です。もちろんただの売り物だなんて言いません。そこには各々の想いがあって、夢があって、人生があって。それでも、世界からはアイドルという存在は「売り物」として扱われます。

確かに誰にだって本人がどんな覚悟を持っているか、どんな想いでアイドルをやっているかなんて本人以外にはわかりません。それはプロデューサーだって、僕らだって同じです。ただ、あの生配信でのノクチルは「アイドルを舐めてる」ととられても仕方がないでしょう。そりゃあ事前に誤った通知をした番組側はおかしいでしょうし、業界の悪い面は確かにあるでしょう。でも、そうじゃないのです。

これはどんなコミュニティでも言えることですが、協調性のない人(空気が読めないというのは広義すぎて違う気がしますが)が稀にいます。なぜそこで反抗するのか、そこで何も言わなきゃ何も起こらないで終われたのに、処世術ってもんがあるだろう、こんなことを外にいる人間は思ったりするでしょう。本人がどう思ってその行動を起こしたかは何も知らないのに。でもこれって迷惑であることに変わりはないんですね。僕には、浅倉透が、市川雛菜が、プロデューサーが、そう見えてしまったのです。

「売り物」としてこれは致命的です。一度、それも最初の仕事で信頼を失えばどうなるかは、既に皆さんご存知ですね。そしてこれはノクチルだけの問題ではなくなってきます。それこそ同じ事務所に所属するイルミネーションスターズやアンティーカ(ストーリーストーリーでアレだったのにあんな風に名前出されたのは???ってなった)、放課後クライマックスガールズやアルストロメリア、ストレイライトにだって影響がないとは言い切れません(シャニマスがそこを描くとは思えないけど)。

現実なんて眼中にないと、やりたいことを続けるのが私たちだと。それがただの高校生だったならば何も文句は言われません。でも彼女たちの行動にはもう”責任”がまとわりついてしまうのです。だって彼女たちのそれは「仕事」だから。

この社会に縛られないところが彼女らの持ち味だと言われれば僕には返す言葉がなんですが、それと同時にシャニマスが描いてきた現実味が一瞬でつぶれかねないなぁ、なんて思うわけです。

 

ちなみに今回ノクチルは花火大会で花火に負けて(←言い方)、「私たちを見ろー!」して終わったわけですが、それではまだ彼女たちは世界から見れば透明なままなんですね。まだ”さよなら”していない。だから今回のイベントはプロローグにしか過ぎないんですよね。俺たちの戦いはこれからだ! みたいな。

そしてこの”青い”って表現、青春の青でもあるし未熟の青でもあるんです。だから彼女たちが透明じゃなくなる瞬間、まだまだ楽しみです。

 

お気持ちポイント②

プロデューサーくんアホなん???

はい。このツイートのまんまです。

皆さんはここ最近のイベントコミュで業界の現実とそれを受け入れ成長するアイドルをご覧になってきたと思います。じゃあプロデューサーくんは……? ってお話。

さっき上でアイドルは「売り物」だなんだって書いたわけですが、その「売り物」を守るのがプロデューサーの仕事なはずなんですよ。一番”現実”を受け入れられていないのがプロデューサー自身であり、円香に「何かあったら、許しませんから」と言われて「そういうのは違うんじゃないかなぁ」で止まってしまっているのがプロデューサーなんですよね。いや、お前の仕事は何か起こったときにアイドルを守ることだよ。

そしてこれ、プロデューサーだけの問題じゃなくて。浅倉透、プロデューサーの皮を被った透明なものだと僕は思ってるんですけど、今回その悪いとこが出ました。正直あのシーン見たときの第一印象、「よくやるなぁw」って笑いごとみたいに思ってたんですけど、正直それどころじゃなくて。透の被るプロデューサーといういわば理想像ですね、その理想像が理想たりうるか怪しいのです。

もちろん仕事に情熱を持つのは大切です。理想を目指すのも大切です。でもプロデューサーは、まっすぐにしか進めない。受け入れることを学ばない。今回はアイドルがそれに乗っかってしまったから、より悪い方向へと進んでしまった。直してくれとまではいわないけど、どうにかして解決法をPくんには考えてほしいですね。

 

はい! お気持ち終わり!

こっから先は好きなとこ挙げますね。

まず、浅倉が走り出してるから皆ついていくっていうの、中々に形容しがたい関係だなぁ、と。

そもそもその浅倉自身がどこに向かって走ってるかわかんないんですよね。でも浅倉が行くって言えば円香も、小糸も、雛菜も行く。皆浅倉がどこに向かっているか知っていると思い込んで。こういう呪い(ポジティブな意味です。たぶん)、大好物です。

そして今回のイベントで一番好きな台詞、これなんですよ。

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僕は樋口円香のことを勘違いしていた。てっきり、浅倉を追いかけているだけだと思っていた。でもそうじゃなかった。「透にできることで、私にできないことはない」と言える人間だった。この言葉を聴いたとき、僕は歓びに打ち震えてしまった。この感情をこれ以上の言葉にする能力と語彙を持ち合わせていないのでここで〆ますが、とりあえず僕はこの言葉が聞けただけで満足です。



7/5追記

浅倉が社会に縛られるの楽しみって言ったんですけど、それはその通りです。でも、もし、今の姿勢のまま突き進むという万一の可能性があるとするならば、どうやってシャニマスがそれを描いていくのか、すごく気になってます。